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perspective1「モダンデザイン」
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斉藤重一建築の拠点である福井県坂井市三国町は、海・川・田といった自然豊かな場所でありながら、人の住む場所としての歴史がとても古い所です。町・景観の特色を言えば、都市のように、流行など時代の影響を色濃く受けず、その豊かな自然物(九頭龍川・三国海岸など美しい自然が多々存在)からの影響を強く受けている印象です。結果として、私たちのつくる家のデザインは、オーセンティックで人間のこころの素性のような部分に響くものを志すようになりました。もちろん、大工の高度な手技を存分に活かしていますので「和」のテイストは正統に存在していますが、素材の良さに感度の高い「福井県人の気質」に合った美しい家をデザインしています。そして最細部には、住まい手家族の特有のポイントを、オーダーメイドの利点をしっかりと利かせて落とし込むことを忘れません。つまり、住まい手家族専用のオンリーワンの家をつくることを大切にしています。

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perspective2「構造・技術」
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安心・安全・確実な技術だけを厳選

私たちが考える「安心のレベル」は、紛れもなく自分たちの手でつくり、自分たちの目で見てきて「うん、30年経っても絶対大丈夫だね」と言えるものだけを信頼できるレベルと決めています。「理論上の安全」を盲信することを良しとしていません。家の安全は、即、人の命につながるものだからです。私たちは、高度に安全を確保できる材料・信じられる確かな手技で、気候に適合した最良の木の家だけをつくりあげています。

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象徴的な丸太や桧八寸柱

例えば、私たちは「丸太」を構造に取り入れています。私たちからすれば当たり前の話なのですが、丸太の状態が木が最も強度を保てる形態だからです。しかし、世の流れ上、「丸太」を利用する建築会社は少なくなりました。コスト優先の考え方からだとは思いますが、残念なことです。斉藤重一建築には、直径60cmをも優に超える太さの丸太を完璧に仕上げる大工と、その大工たちが育つ環境。それを支える約3600平米の広さの自社工場が、今でも健在です。このとてつもなく強靭な丸太を使い、贅沢な広い敷地に、贅沢な平屋造りの家を建てたなら、耐震強度うんぬんという話なども全くのどこ吹く風です。地面が裂けるような天変地異でも起きない限り、家の構造体は高度に安全です。

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perspective3「高品質な材木」
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また私たちは、高級木造建築をつくるための材木=樹種にも当然こだわりがあります。これには歴史に裏打ちされた充分なエビデンスがあります。降雨量・降雪量が共に全国トップクラスの北陸において、高い湿度は住宅建築には特有の問題です。周知の通り、北陸でコンクリート造の住宅より、木造の住宅のほうが人気が高いのも、これに起因します。そして樹種の選択もまた同様に重要です。高湿で年間の寒暖差も大きい気候に適合する樹種は、そんなに多くはありません。その過酷な条件をクリアして、且つ、人肌に触れる時の素材感が最高級な樹種は「桧」です。

永年、日本人をもてなしてきた桧の木肌

経験を積んだ大工がつくり出す桧の壁や床に、ぜひ一度触って頂きたいと思います。その表面はミクロの解像度で見るとプラスチックなどとは違い、細かく入り組んだ形状をしています。そのせいで触った時の感触は「固いのだけれど同時に柔らかさも感じる」という独特の心地良さをもたらします。そんな質感の床や壁に毎日触れて暮らすことで、視覚だけではなく触覚でも心地良さを感じられる空間が生まれます。

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仕入れから、加工まで一貫して自社生産する

私たちの企業努力として、その秀でた特性を持つ樹種を有意義に活かすために仕入れから、工場においての乾燥工程、加工、仕上げまで自社で一貫して生産できる体制を確立しています。

perspective4「棟梁のこだわり」
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とことんまで、住まい手のしあわせを願う

こだわり抜いたデザインとか、究極の設計とかってよく聞きます。しかし、斉藤重一建築では「住まい手」のしあわせを考えることに、とことんまでこだわりを持っています。「スタイリッシュな家を建てたけど、家族はバラバラ...」というような話は、何か私たちの存在意義が失われてしまっているような感覚に陥ります。私たちは自然からの頂き物である「木」と向き合い、家族が集う「生活の場」をつくることを生業としています。ですから、その最終成果は、やはり家族のしあわせであるべきだと思っています。家族のしあわせの実現に、家づくりを通して、ちょっとでも貢献したい。その姿勢は斉藤重一建築の創業時からの最も強いこだわりであり、今も尚、世代を超えて息づく理念となっています。

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